梢子逍遥記

色々書く

物語の始点を考える~美少女ゲームを中心に~

ブログ自体を作ったのは去年の12月なのですがロクに記事を書かないまま7月を迎えました。

周りのオタクが何かしらブログを書いてるので僕もかくかーということでテーマを考えた結果、ママ論とか医学的な研究の話とか海外院の話とか色々あるのですが、最初は敢えて普段言及していないことについて書こうと思います。

長い付き合いの方はご存知だと思いますが僕は美少女ゲーム(婉曲表現)を3・4年前までやっておりました。それなりに。

で、美少女ゲームって創作物を考える上で重要な視点を与えてくれるのですね。

それが表題にある通り「物語の始点」です。

 

プレイヤーが美少女ゲームを始める前も(またゲームをクリアした後も)、ゲームにおける世界というのは続いているわけです。

自分の人生であれば物心ついたときから今に至るまで続いているのですが、創作物、しかも美少女ゲームの場合は主人公視点で話が進むわけで、途中から他者視点で問題なく話を進行するにはいくつかの工夫が必要になるわけですね。

ではどのような工夫があるのか、物語の始点の類別と共に見ていきましょう。

1、転校生を登場させるor主人公が転校生

(例 あかね色に染まる坂星空へ架かる橋) ※どっちもfengじゃんって自分で笑った

転校生というのはゲーム世界の舞台となる街において余所者です。

それゆえ、その街での人間関係というもの(場合によっては文化。これは美少女ゲーではないけど、ひぐらしのなく頃にのような独自の世界観)に関する知識が皆無で、この点がプレイヤーと同等な立場です。ここで友人ポジションなどが事情を簡潔に説明することで物語世界における話の継続性を無理なく成立させます。

 

さらに、ヒロインが転校生である場合、恋愛ゲーム的に話の展開がしやすくなります。

というのは、主人公の幼馴染をはじめとして以前から主人公の近くにいるが恋人関係ではないヒロインたちが外部からの刺激を受けて(ヒロインが主人公の許嫁とか主人公に好意を抱いているとかで、自分も一歩を踏み出さねばならないと焦ることが多い)、関係性を進展できるからです。

外部からの刺激、大事ですよね。

 

2、入学シーズンから始める

これは先ほどの、物語舞台における知識がゼロの転校生的役割を、新しく学校に入った後輩が担う形になります。

美少女ゲームの属性として後輩も一大勢力ですからね。

 

大きくこの2つが始点な感じしますが、理由はいずれも、物語世界における舞台知識がゼロであるキャラクターを登場させることでプレイヤーに無理なく世界観を理解させることにあると思います。

しかし、中にはこの2つ以外からの始点で始まるゲームもあります。

ダ・カーポⅡとかそうですね。あれクリスマスの少し前から始まって転校生もいませんし・・・

気が向いたらいつか、2類型以外の始点から始まるゲームを色々と考えて2類型との違いを主観的であれ述べようかと思います。

では。

 

                        医局から    こずえ