医学系研究科について
暑いですね。
クーラーをつけないと熱中症になるレベルの気温の中、
医局は冷房剥奪されねぇしなぁ と思いながらダラダラ研究してます。
で、今日は医学系研究科についてお話しておこうかと思います。
大学院の医学研究科は少々ほかの研究科と違いややこしいのですね・・・
他の研究科の場合、
学部4年間(学士)
↓
大学院2年間(修士課程・マスター) ここで就活する人も多い
↓
大学院3年間(博士課程・ドクター)
こうなっていますが、
医学系研究科の場合、2ルートあります。
1、医学部医学科を卒業した場合 2、それ以外の学部学科を卒業した場合
による場合分けです。
1、医学部医学科を卒業した場合
学部6年(学士)
↓
大学院だいたい4年(博士課程)
修士課程がないのですね。医学部医学科は学習すべき内容が多いため、学部生ながらほかの学部学科の人らと違い6年通います。これはご存知の方も多いと思います。
で、大学に6年通っているので学士4年+修士2年みたいなもので修士号はないけど相当の学力があるよということで博士課程へと直結する形になります。
2、それ以外の学部学科を卒業した場合
学部4年(学士)
↓
大学院修士課程2年 医学系研究科(修士)or他研究科(修士)
↓
大学院博士課程3、4年 医学系研究科(博士)
医学部医学科以外は学部は4年しかないので修士課程にいく必要があります。
ここで医学系研究科(修士課程)か、他研究科に行くことになります。
ちなみに、医学系研究科(修士課程)は、医学部医学科が修士課程を経ずに博士課程へと行くため、医学を専攻していない人向けになっています。
昨日のシュタゲの脳神経科学で話をしたように、医学部ではないけど医学に関係している研究をしている人はいるため、彼らの教育機関となっています。
文系も結構います。
医療経済(経済学)、医療政策・医事法(法学部)、医療統計学・疫学(法・経済学部)、医療倫理(文学部)、心理学系といった分野がありますので
もちろん、修士課程で医学系研究科に行かず、博士課程から医学系研究科にということも可能です。
つまり、医学研究科(博士課程)だと
ⅰ医学部医学科を卒業して医師免許を持っている人、
ⅱ医学部医学科以外から医学研究科修士課程に行った人、
ⅲ修士課程でも医学研究科でなかった人
と大きく3種類の人がいます。出身学部学科等を考えると相当にバラエティに富んでいます。
あ、ところでさっきから医学部医学科という書き方をしていますが、医学部には保健学科といって放射線技師などの医者以外の医療従事者向けの学科がありますのよ。
近いうちに医学研究科だけでなく大学院全体のお話もする予定です(他専攻分野に行く経路とか院試対策とか。多分需要はあるでしょう)
では クーラーのきいている医局から こずえ